2023年1月1日日曜日

1/12セッティング(3)

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この内容はあくまで
私が実際に走行させて感じた感覚が元に成って居ます
全ての場面に当てはまる訳では有りません
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1/12電動レーシングカーのセッティング


*車高*
基本的に前後同じ車高が中立で
・フロントが低い=前に荷重が乗り易い
 コーナー侵入時にフロントに荷重が乗り易いので
 初期反応が良く成りますが
 逆に加速時にリアに荷重移動し難いので蹴りが弱く感じます。
・リアが低い=後ろに荷重が乗り易い(アンダーステア)
 コーナー侵入時にフロントに荷重が乗り難いので
 ステアリングの反応がマイルドに感じられ
 加速時にはリアに荷重が移動し易いので蹴りが良く感じます。
 ただし、車高が高い方が重心位置が高く成るので
 コーナリング中の横Gの影響を大きく受けやすく成ります。

*リバウンド*
リバウンドが多いとクルマがロールし易い傾向に成り
ロールした時にタイヤが路面から離れにくく成り路面追従性がUPします。
リアのリバウンド量が多いとスロットルON時の路面追従性が良く
良すぎるとプッシュアンダーの原因にも成ります。
(参考値:0.6mm~1.2mm)

*モーター位置*
スパーギヤとピニオンギヤの大きさで位置を調整出来ます。
スパー80T/ピニオン40T・スパー84T/ピニオン42Tと
同じ2:1で同じ指数が取れますが、モーター位置がずいぶん違います。
ギアが大きく、モーターが前方位置にあると
センターピボットに重量物が近く成るので
前後の荷重移動がし易く、動きが機敏に成ります。
ギアが小さく、モーター位置が後方にあると
ピボット位置から遠くなるの動きがマイルドに成りますが
リア荷重に成るので、コーナリング中の横Gの影響を強く受け
リアグリップが不足している場合、コーナー入り口でリアが唐突に横滑りします。

*バッテリー搭載位置*
バッテリー搭載位置を前方に載せると
ステアリングがマイルドな傾向に成り
後方に載せると逆に機敏に感じる様に成ります
モーター位置と同様にセンターピボットからの距離が関係しています。


*指数*
スポンジタイヤで走る1/12は走行毎でタイヤが小さく成るので
それに合わせてギヤ比を変更する必要が有ります。
同じ2:1と言うギヤ比でもタイヤが大きいと移動量が増えるので
モーターに対する走行距離が多く成ります。
・指数=タイヤ径×3.14÷スパー枚数×ピニオン枚数
例)タイヤ径42mm、スパー80T、ピニオン40T=65.94
参考)JMRCAストック21.5Tモーターの場合
   JMストック21.5T=限界指数90
   ROAR規格21.5T=限界指数70


*モーター(21.5T)*
モーターはモーターメーカーの発表値を参考にしますが
8分間レースで温度とバッテリー消費を換算すると
「およそ3.0A程度」が上限参考値に成ると思います(2023年現在)
コースによって2.0A~3.0A程度で調整すると良いでしょう。

*ウェイト搭載位置*
JMRCA規定では車両総重量730gと成ります、
この為、ほとんどの市販1/12をJMストック仕様で組むと
730gを下回ってしまうので、ウェイトを搭載する必要が有ります。
ウエイトをフロント方向に搭載すると
ステアリングの反応が鈍く成り、マイルドに成ります
後ろに乗せれば載せる程、センターピボットに近く成るので
前後の荷重移動が機敏に成って行きます。
リア周り(ロアブレース部)に載せても良い事は有りませんでした。

*ボディー*
ボディー搭載位置はメーカー推奨が基本ですが
前に載せるとフロントの押さえが強く成りますが
前に載せすぎるとフロントオーバーハングが重く成り
効果が薄れてしまいます。
一般的に4~5mm程度が限界と思いますが
各社のボディーに寄って特性が違うので一概に正確な数値ではありません。

ボディー搭載位置の上下方向
ボディーマウントの内側ピンの高さや
ピンの上にゴムグロメットなどを敷き高さを微調整します。
フロントを上げると、ステアリングが悪く成ります。
下げ過ぎるとストレートなどで風圧でボディが潰れ路面と接触します。
リアを持ち上げるとリアグリップが増した感じに成りますが
上げすぎるとリアの重心位置が高く成るので
横Gに弱くなる感じが有ります。

ボディー外側から止めるピンの位置にも大きな影響が有り
フロントのボディーピンをボディをしっかり押さえる様に付けると
ステアリングにリニア感が出ます。
逆に遊ばせてボディが揺れる様に差し込むと
コーナリング中にボディがカタカタ揺れる様になり
フロントの追従性が弱く成ります。
ただし、フロントのボディピンを隙間なく取付けると
パイロンに乗った際に逃げ場が無いので大きく飛んで行きます。
リアも同様に同様な影響が有りますが
ロールした時にリアタイヤがボディーの内側に当たり抵抗に成る事が有ります。

*ガーニーフラップ(リップスポイラー)*
TeamBomber社製とSRF製の3Dタイプなど
専用品が販売されています(2023年現在)
ボディーの不要部分(角部分)などを加工し自作も出来ます。
取付けるとリアグリップだけでは無く
クルマ全体のグリップ感がUPした感じが得られます
特に減速時にソレを強く感じるので(ブレーキが良く効く)
場合によっては「失速している」と、捉え方も有ります。


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